オーストラリア旅行記・2日目
エアーズロック登山の日だが、天候により登れるかどうかは半々の確率だという。結局強風のため登れず。
その場合はふもとを散策するツアーになるのだが、Hはナンパした女性にべったりだがまあそれは良い。
その女性にHがお願いして写真を撮ってもらっていたので、私はHの立つ場所に近づこうとした。
「来んなよ!」
写真にひとりで写りたいとかそういう主義があるのであればあらかじめ同行者には伝えておくべきであろう。それもなしにいきなり来んなよである。なんたる無礼。こいつは何のために私と同行しているのだろう……。しかし角を立てるとくだんの女性に申し訳ない。
通常の考えであれば、ひとりよりふたりのほうが楽しいから連れ立ってゆくのだろう。出発前にHが私に言った言葉を思い出した。「国内なら一人で行こうと思ったけど海外は危険なので」……単にHは私を万一の有事の処理をさせる道具としてしか見ていないのではないだろうか?
ともかくこの言葉以降、私は物理的にもHと最大限の距離を取りつつ、口も利かぬよう歩いた。
午後各自別のツアーを入れ分かれる。自分はヘリコプターで上からエアーズロックを見るツアー、向うが夕食つきのツアーであったせいで食事を共にせずに済んだのは幸いであったかもしれない。
まあこの日の被害はそれでも軽微であっただろう。
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